国登録 有形文化財「旧五十嵐歯科医院」(旧五十嵐邸)

スポンサーリンク
Pocket

 

蒲原にある旧五十嵐歯科医院は、町屋を洋風に増改築した「擬洋風建築」と呼ばれるめずらしい建物です。外観は洋風、内装は和風というユニークな建物です。

当時の洋風建築としては珍しくガラス窓が多く使われていて解放的で、下見板の白いペンキとあいまって、モダンな息吹が感じられます。

大正3年、五十嵐準氏が自宅を3回にわたり洋風に改造し、歯科医院を開業しました。

水道が無かった時代、井戸水を二階の診療室まで通したポンプや配管も残っています。平成12年に国の登録有形文化財に登録されました。

もともとは伝統的な町家づくりの家だった旧五十嵐邸。

大正時代になって歯科医院を開業する際に外観や内装の一部を洋風にしました。 宿場街らしい和の間取りを、当時は珍しかったであろうハイカラな風貌が包み 込みます。

1階には、「二三番」と書かれた電話ボックスが。25回線分の希望者が集まれ ば、その地区に電話が開通できるという時代だったそうです。

 

当時の走り書き もそのまま壁に残されます。黒電話は今も現役で、「リンリンリン」という懐か しい呼び鈴が耳を楽しませてくれます。

2階で一際目を引くのがこちら。富士と松原の装飾が旅情を誘う欄間に花鳥風 月の豪華な襖があしらわれているのは、いまでいう「VIP」ルームの入り口は、宮内大臣にまでなった田中光顕伯爵など特別な客人が待ち合いとして使 いました。

映り込む景色が揺らいで見えます。これは五十嵐邸のガラスが手焼きのガラスだからだそう。今では貴重なガラスです。

台風でも割れないほど丈夫というのには驚きました。大切に手入れをして残されている建物だからこその味わいです。

歯科医院の診療台です。2階は洋風を意識した広い窓が南側一面にあり、明るく開放感のある空間です。

床のリノリウムのライトブルーと窓に映るグリーンがとても爽やか。和の五十嵐邸の中にたたずむ、西洋の趣。当時の道具には機能美を感じることができます。

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA