正式な登録名称は旧マッケンジー住宅。マッケンジー邸は市民の愛称です。戦前から残る貴重な建築として、国の登録有形文化財に指定されています。
静岡市の名誉市民第1号としても知られる、社会福祉家として親しまれた夫人と、茶貿易商マッケンジー氏が暮らしていた住宅。
手前に広大なお庭を持つ洋館。国道150号から陸側に入ったすぐの場所。今は道が整備されて海は見えませんが、当時は広大な駿河湾が目前に広がっていた。
マッケンジー夫婦の写真が入り口にある。入館は無料で自由に館内を観覧可能です。コロナ禍の為、入口で名前と住所の記入のみ必要となっています。
館内で一番広い空間が食堂です。奥は三角に突き出た空間に大窓が設置されている。太陽光が入って明るい空間となっています。マッケンジー邸は、日本の洋風建築の礎と言われているウィリアム.M.ヴォーリズ氏が手掛けた建築。静岡県内に現存するヴォーリズ氏の建築はマッケンジー邸のみです。
奥の部屋にはこちらも広めの台所スペース。当時のシステムキッチンのような設備がそのまま残されています。
1階の部屋は大きな暖炉とオルガン・ピアノが並ぶ書斎。食堂や台所と異なり、壁も木造なのが特徴的です。窓からみえる緑に落ち着く空間です。
立派な階段をのぼって二階へ上がれます。
夫婦用の寝室は現在公開されておらず、こちらはお客さん用の寝室。
こちらもお客さん用のお風呂。
お手伝い室 MAID RMです。国の登録有形文化財に登録されています。夫は茶貿易商として、夫人は社会福祉家として静岡市にゆかりのある人物で、夫人は静岡市の名誉市民第1号でもあります。