一碧湖は、静岡県伊東市にあるひょうたん型の湖です。周囲は4キロメートルあり、”伊豆の瞳”と呼ばれています。
約10万年前の噴火でできたといわれる火口湖であり、爆発的な噴火でできた火口は”マール”と呼ばれる丸い窪地を生み、大量の細かい火山灰によって水が抜けにくくなり、湖となりました。
入り口を降りて湖畔に向かいましょう。一碧湖畔は周回全体に遊歩道が整備されていて、とても歩きやすいです。
水面を覗くとたくさんの鯉がいます。どの鯉も立派でとても大きいです。人に馴れしているのか、近寄っても全く逃げません。鯉の餌も売っているので、餌やりをするのも楽しい。
一碧湖には鯉のほか、ブラックバスなどの大型淡水魚、浅瀬には小さなメダカ、湖の奥側には亀もいたり。
湖畔を左回りに歩いていくと、「沼池」という表示が出てきます。実は一碧湖は通りを挟んで、大池と沼池のふたつに別れています。
沼池の方は、その名の通り全体が湿地帯になっていて、葦などの水生植物がたくさん生えています。
沼池から一碧湖に戻り、与謝野鉄幹・晶子の歌碑があるあたりに、芝生の広場がある道を外れてひと休み。
広場から少し歩いたところに、十二連島という小さな小島が連なる場所があります。甲羅干しをする亀。写真や写生などで楽しむのも。
入り口から一碧湖を見ると、ちょうど対岸に赤い鳥居が見えるのですが、その奥にあるのがこちらの一碧湖神社です。一碧湖には赤牛伝説というものがあります。
江戸時代に大きな赤牛が湖の主として住んでいて、驚かせたり危害を加えたりと人々を困らせていた。その赤牛を日広和尚が鎮め、湖の小島に封印したそうです。赤牛を鎮めるため、今も鳥居は小島を臨む形で立っています。
一碧湖神社を過ぎると、登り下りが多くなり、やや道が険しくなってきます。
湖の奥まったあたりはモミジの木が群生していて、秋の紅葉は美しい。
貸しボート乗り場の近くには、こちらのTERRACE CAFE IPPEKIKO(テラスカフェ一碧湖)と、ITONOWAというお土産とお食事・無料の足湯スペースのある複合施設があります。
ラスカフェは貸しボート店も兼ねていて、ボートのほかカヤックもありました。遊歩道もいいですが、ボートでめぐる一碧湖もいいですね。