仁安二年(1167年)に文覚上人がこの地を訪れた際、護持の釈迦如来像を安置して庵を建てたのが草創といいます。建久中(1190-1199年)に永善寺(後永禅寺と改める)と号し、貞治中(1362-1368年)に僧寂室(近江永源寺の開山とも)が再興して臨済宗に改めたとされます。
頼朝公が源氏再興を果たしたのちに、頼朝公は文覚上人に命じて毘沙門堂を建立させたという説もあります。(当初の号は安養浄土院、奈古屋寺から瑞龍山授福寺に改号、毘沙門堂は授福寺の堂宇)伊豆から福原京の藤原光能のもとへ赴き、後白河法皇からの平氏追討の院宣をわずか8日で頼朝公にもたらしたという伝説的逸話も伝わります。
山門は切妻屋根桟瓦葺の四脚門。向拝上部の山号扁額。
山号 | 嵯峨山(さがさん) |
寺院名 | 永禅寺(えいぜんじ) |
宗派 | 臨済宗(建長寺派) |
本尊 | 釈迦如来 |
真言 | のうまくさんまんだ ぼだなん ばく |
住所 | 賀茂郡松崎町岩科北側1312 |