第73番札所 常在寺

古くから小さな釈迦堂があったところに、1429(永享元)年に無範という僧が留まり、喜捨によって堂宇を建立し、常在寺という臨済宗に属する寺を開きました。

古くから小さな釈迦堂があったところに、永享元年(1429年)無範という禅僧が留まり、近在信徒の喜捨によって堂宇を建立し、常在寺と号して臨済宗寺院を開いたとされます。当時は蛇石峠は越えず、第69番常石寺から南方に山越えをして子浦の第70番金泉寺に入ったものとみられます。

県道から一本入った路地に、かなり急な参道階段を構えています。本堂は寄棟造桟瓦葺で向拝柱はなく、大棟を高く持ち上げた特徴のある意匠。

参道
向拝

いまも残る豪商の蔵や邸宅の壁は”なまこ壁”(平瓦を壁に貼り付け、目地を漆喰で盛り上げる手法)で仕上げられ、「松崎のなまこ壁」として有名です。

松崎のなまこ壁
山号霊鷲山(れいしゅうざん)
寺院名常在寺(じょうざいじ)
宗派臨済宗(建長寺派)
本尊釈迦如来
真言のうまくさんまんだ ぼだなん ばく
住所賀茂郡松崎町岩科南側321

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