793(延暦12)年に地元の漁師の網にかかった観音像を祀った小庵を作ったことが始まりとされています。 寛正年間(1460~1465年)に盛賢が再興しました。
伝説などによると延暦十二年(793)正月海からあがった良材木で行基上人が観音像を造ったがこの伊浜を領していた者の下僕の一角が海に捨てて逃げた。そののち帰ってきた一角が、この捨てた観音像と対面・改心し、信仰厚く勤めていると夢枕に観音様が表れ、粟の種を授け蛇野(あざの)に蒔くようお告げがあった。お告げに従い粟を作り、豊かになった。
一角は長者となり「粟長者」、この地蛇野は「長者ヶ原」と称されました。普照寺は漁港まで降りきらない高台にあります。本堂はおそらく寄棟造銅板で向拝柱はありません。見上げには山号扁額が掲げられています。
山号 | 翁生山(おうしょうざん) |
寺院名 | 普照寺(ふしょうじ) |
宗派 | 真言宗 |
本尊 | 観世音菩薩 |
真言 | おん あろりきゃ そわか |
住所 | 賀茂郡南伊豆町伊浜1289-1 |