第44番札所 廣台寺

かつては桂昌庵という真言宗の小さな庵でした。 1612(慶長17)年4月21日に現在地に移り、曹洞宗に改宗、名も湯谷山廣台寺と改めました。1854(安政元)年に近隣が大津波に襲われた際、下田に滞在していたロシアのプチャーチン提督と幕府の勘定奉行川路聖謨が避難していました。

当初は藤原峯上(那岐里山)の桂昌庵という真言宗の小庵でしたが、慶長十七年(1612年)現在地に移り格雄宗逸和尚により曹洞宗に改宗して開山、湯谷山廣台寺と号を改めました。

安政元年(1854年)の大津波の際、下田に滞在していたロシアのプチャーチン提督と勘定奉行川路聖謨が当寺に避難しています。明治の初年には、地名のもととなった旧蓮臺寺の御本尊・大日如来が当寺で護持されていたとも伝わります。

現在、この旧蓮臺寺の御本尊・木造大日如来坐像(鎌倉期・木彫漆箔寄木造)は国の重要文化財に指定され、蓮台寺温泉街の西のはずれの丘上にある天神神社の収蔵庫に安置されています。

参道入口に寺号標。少しくおいて山肌を背に山門と本堂の屋根が見えます。山門手前に禅刹お決まりの「不許葷酒入山門」碑と欄干を備えた「天門橋」。

山内入口
参道

山門は切妻屋根本瓦葺で整った掛け瓦と大棟に山号、戸上に山号扁額を掲げて堂々たる構え。

山門
山門扁額

正面の本堂は入母屋造桟瓦葺で、向拝柱はなく、すっきり端正にまとまった堂です。

本堂
向拝
山号湯谷山(とうこくざん)
寺院名廣台寺(こうだいじ)
宗派曹洞宗
本尊聖観世音菩薩
真言おん あろりきゃ そわか
住所下田市蓮台寺140

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