可睡斎 秋葉の火まつり

1300年の伝統を今に伝える秋葉の火まつりは、毎年12月15日16日に、火の用心、無病息災、心願成就を願って行われます。

厳かな読経が境内に響き渡る火防大祭大祈祷からはじまり、神輿渡御、松明道中、火渡り修法、深夜に秘法七十五膳御供式が行われます。16日神輿還御となり、火まつりが終わります。

陽が落ちた後、階段の隅に並んだ六角形の白い筒に明かりが灯されます。

階段の隅に並んだ六角形の白い筒

。白装束に身を包んだ人達が吹く法螺貝が聞こえはじめると、天狗の面を頭に杖をつきながら歩く人々。おとな3人でなければ担げないほどの長い竹の松明。片手に松明を掲げた一般参加者が続きます。

長い竹の松明
天狗
白装束に身を包んだ人達が吹く法螺貝
一般参加者

 法螺貝の重厚な音が響きだすと、行列が動き出す。 巨大な松明に炎が上がる。一般参加者の松明にも炎が移されていく

竹の松明
一般参加者の松明

 片手に松明を掲げたて石段を登っていく。

石段
松明道中

秋葉総本殿三尺坊大権現様の御神火を松明に移し、本堂前広場に設えた火防霊場まで静々と歩きます。参加者は護摩壇に松明を納め、無病息災、心願成就を祈ります。

護摩壇
松明納め

三徳祈願を行う僧侶達の声と太鼓の音が響き、萬松閣の屋根より高く火の粉が舞う手筒花火奉納が勇壮に行われます。夜も更ける頃、御真殿の階段下に設けられた火渡り道場で、お清め式が厳かに執り行われます。

先達の行者が護摩を焚き、刀を使い九字を切り、素足で紅蓮の炎の中を渡り始めると、寒い中長い列を作って待っていた信者の方々も素足になり、炎の中にある丸太を伝い歩きます。

人払いとお清めを行い、全山を結界します。深夜に秘法七十五膳御供式が粛々と行われます。これは、精進潔斎した僧侶が調菜した百味の御神饌を供え、秘儀を修行し、そのお礼に願目を叶える儀式です。翌0時に御法話があり、奉納者の長寿や幸せを願う御札と、眷属に捧げた御神饌が授けられます。

早朝6時には御輿還御が行われ、二日間に亘る「火まつり」が終わりを告げます。

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