古くは弘法大師作と云われる観音像を安置したという、妙智山円通寺という名前の真言宗の小庵でした。 その後、東林友丘によって臨済宗に改宗となりました。 当時は那賀川の岸辺に沿って堂宇が建てられていましたが、今より200年ほど前に現在地に遷移しました。
治承三年(1179年)の創始といわれ、僧文覚が伊豆韮山に流罪の際、ここに寄寓したことから文覚を開祖とし、のちに文覚山と号しました。文覚はのちに当寺の奥の院となった観音堂で源頼朝公と会見し、源家再興を促したと伝わります。
松崎の街はずれ、伊那上神社の南側の路地おくにあります。参道まわりは広く、かなりの格式の寺院であったと思われます。
山号 | 文覚山(もんかくさん) |
寺院名 | 円通寺(えんつうじ) |
宗派 | 臨済宗(建長寺派) |
本尊 | 聖観世音菩薩 |
真言 | おん あろりきゃ そわか |
住所 | 賀茂郡松崎町宮内130 |