天正年間(1573~1592年)以前は真言宗の小さな庵でした。 1848(嘉永元)年3月に現在地に堂宇が完成し、山号を瑞龍山としました。
1856(安政3)年にタウゼント・ハリスが下田に入港した折、本邦初のアメリカ総領事館が置かれた寺院で、国の文化財に指定されています。
もとは真言宗の草庵でしたが、天正のはじめ(1580年代)開山一嶺俊栄大和尚の来錫により曹洞宗に改宗されました。元禄十二年(1699年)四世心翁三悦和尚のとき、上の山に改築落慶して海上山玉泉禅寺と号し、嘉永元年(1848年)、遺弟二十世翠岩眉毛和尚が現在地に伽藍を整備、山号を瑞龍山に改めたといいます。
石段のうえに構える山門は切妻屋根桟瓦葺。大棟と掛瓦の意匠が複雑で存在感があります。本堂は間口(桁行)七間半、奥行き(梁間)七間、総欅造りの寄棟造で銅板葺、軒先にかけてやわらかな照りをもつ上品な造りです。向拝柱はなく、扁額もかかげていません。米国総領事館は本堂に設置されたため、御本尊等の仏像は運び出され、現在ハリスの石碑が建っているあたりに移されていたそうです。
山号 | 瑞龍山(ずいりゅうさん) |
寺院名 | 玉泉寺(ぎょくせんじ) |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 釈迦如来 |
真言 | のうまくさんまんだ ぼだなん ばく |
住所 | 下田市柿崎31-6 |