第30番札所 自性院

1870年に火災により堂宇などが全焼したため、詳細な沿革は不明となっています。室町時代の1504(永正元)年に祖元によって開創され、1579(天正7)年に曹洞宗の法治となったと伝えられています。

永正元年(1504年)に祖元によって開創、天正七年(1579年)に太田道灌の末孫太田持広が、最勝院十一世佛山長寿を招じて曹洞宗の法治になったと伝わります。明治初頭の1870年に堂宇が全焼したため、詳細な寺伝は残っていないようです。自性院の本尊・薬師如来が瑞雲院から遷られた薬師如来であるかは不明です。

石柱と階段を構える立派な参道。その先には切妻屋根桟瓦葺の四脚門で大棟に山号をおいています。前庭芝生の開けた境内。本堂は入母屋造銅板葺で唐破風の向拝を起こしています。

山門
山内

水引虹梁両端に獅子と貘の木鼻、頭貫上に斗栱、身舎側に海老虹梁、中備に見事な龍の彫刻をおき、その上には大瓶束の笈形、さらに上の兎の毛通しには五七の桐と、龍豊院の構成に近いです。正面は下部格狭間、上部硝子格子の開き戸で両側には花頭窓。見上げには院号扁額が掲げられています。

本堂
向拝
中備の彫刻
扁額
山号金澤山(きんたくさん)
寺院名自性院(じしょういん)
宗派曹洞宗
本尊薬師如来
真言おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
住所賀茂郡東伊豆町奈良本98

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