第36番札所 乗安寺

慶長年間(1596~1615年)に縄地に開山された寺院で、後に現在地へと移されました。

伊豆半島には、中伊豆、伊東などを中心に日蓮宗寺院がかなりありますが、伊豆八十八ヶ所霊場は禅刹がメインで日蓮宗の札所は1ヶ所しかありません。こちらはその貴重な日蓮宗の札所寺院です。慶長年間(1596-1615年)縄地金山採掘の際、縄地に身延山久遠寺廿二世日遠上人を開山に創立、のちに現在地に移されたといいます。

河津川が河津浜に注ぐ河口そばの右岸にあります。山内入口に御題目碑と「元祖日蓮大士」の石碑。そのすぐ先に山を背負って本堂がある。

山内入口
本堂
向拝
向拝扁額

開山日遠上人が法輪のため駿府城に赴いた際、家康公の怒りにふれ安倍川の河原で斬罪に処せられるところ、側室お万の方が上人を自らの女駕籠に乗せてこの地へ逃したという伝承があります。当山には、そのときの女乗物駕籠が保存されています。

堂内扁額
女乗物駕籠
山号長運山(ちょううんざん)
寺院名乗安寺(じょうあんじ)
宗派日蓮宗
本尊十界曼荼羅
真言
住所賀茂郡河津町谷津413

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