可睡斎ひなまつり

ひな祭りは、雛人形とともに桃の花を飾り、雛あられや菱餅を供え、ちらし寿司や蛤の吸い物を楽しみながら、女の子の健やかな成長を願う行事です。

諸説ありますが、平安時代に紙や草木などで人の形を作って自分の身体を撫でて病気や災いをうつし、川に流す「流し雛」がありました。このことから、雛人形は「災厄よけの守り雛」として祀られるようになったと言われています。

古来より、雛人形を親から子へ譲ったり姉妹で共有したりする事は、災いを引き継がせ、共有すると伝えられているため、役目を終えた雛人形の多くは、寺院等で供養されます。

女の子の成長を見守るという大役を終えた後、もう一度皆様に喜んでもらえることを嬉しく思っているような穏やかなお顔をされています。

三世代で訪れるご家族も多く、華やかな着物を着て、お雛様と並んで座るおすまし顔の女の子達がとても可愛らしいです。

一枚の紙に切れ込みを入れ→1羽ずつ折鶴を折っていき→数羽の連続した折鶴を作っていくそうです。折鶴同士のつなぎ目に負担が掛かって破けやすくなってしまう為、連鶴には薄い和紙などが最適なのだとか。

傘福(かさふく)とは、傘の端に短い幕をたらし、小槌・宝珠などが飾りつけられている山形県酒田市周辺で飾られるつるし飾りで、福岡柳川の「さげもん」、伊豆稲取の「雛のつるし飾り」と並び、三大つるし飾りと呼ばれています。

室内ぼたん庭園もひなまつりと合わせて開催してます。開催期間中は、約20品種、70鉢のぼたんが常時見頃となっていて、華麗に咲くぼたんを鑑賞することができます。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ということわざは、美人の姿や立ち振る舞いを花に見立てて形容しています。

襖絵は、山口玲煕画伯が40年の歳月をかけて完成させた大作です。趣ある花鳥風月の襖絵が背景となり、ぼたんの美しさをより一層引き立てています。

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