1301(正安3)年に開かれた寺院で、当初は帰一庵と称していました。 後に帰一寺と名称を改めます。 1848(弘化5)年に現在の本堂が建立されました。
一山一寧(いっさんいちねい)は元からの渡来僧で、台州臨海県(現在の浙江省台州市臨海市)の出身です。早くに出家し、律・天台を修めた後、臨済禅に転じて阿育王寺の頑極行弥の法を嗣いだとされます。一寧の開山として、下諏訪の慈雲寺、信州中野の太清寺、そして帰一寺が伝わります。
松崎市街から婆娑羅峠を越えて、稲梓に抜ける県道15号松崎下田線。
帰一寺はこの道を松崎市街から数㎞走ったところ、船田地区の小高い丘の上にあります。
参道入口に扁額を掲げて桟瓦葺の山門。扁額には「海南禅林」とあります。
ここから坂道&石段を登っていきます。
山号 | 萬法山(まんぽうざん) |
寺院名 | 帰一寺(きいちじ) |
宗派 | 臨済宗(建長寺派) |
本尊 | 観世音菩薩 |
真言 | おん あろりきゃ そわか |
住所 | 賀茂郡松崎町船田39 |