三嶋大祭りは毎年、山車の競い合いや源頼朝公の旗揚げ行列などが人気で、期間中、延べ50万人の人々が訪れます。三嶋大祭りの日程や歴史、見どころはどうなっているのでしょうか。三嶋大社の例大祭併せて行われる三嶋大祭りについてまとめました。
三嶋大祭りの日程や歴史、見どころ
三嶋大祭りは、毎年8月15日から8月17日までの3日間、行われています。三嶋大祭りの場所は、三嶋大社から、三島広小路駅(伊豆箱根鉄道)までの道路約700メートルの歩行者天国です。三嶋大祭り期間中、ざまざまなイベントが行われます。
五穀豊穣を願う三嶋大社のお祭りでしたが、次第に、地域の年中行事が三嶋大社の例大祭に合わせて行われるようになってきました。
シャギリ(服装、持ち物)
シャギリ(三島囃子)の語源は、狂言や歌舞伎の囃子(ニギヤカ)という意味などいろいろ挙げられていますが、元々は戦国時代に武士の士気高揚、娯楽として、鳴り物を盛んに打ち鳴らしたのが始まりと言われています。
「大社の祭り」「三嶋大社のつけまつり」「お明神さん」などの名前で親しまれてきましたが、三島市だけでなく、伊豆一円の大祭であることを再発進するため、「三嶋大祭り」に名称が変更されました。
8月15日 山車とシャギリの日
山車の曳き回し、山車の競い合い、夜になると、三嶋大社鳥居前に、10数台の山車が集まり、シャギリの音が鳴り響く中、競り合いをします。
大社の大鳥居横では、賑やかに据置屋台でシャギリの音が忙しく鳴り響いていた。
大人顔負けのシャギリを演ずる子供たち。子供たちの”シャギリ”も賑やかだ
8月16日 伝統芸能の日
山車パレード、梯子のり、源頼朝公旗揚げ行列、手筒花火、農兵節パレード、音楽パレード、山車競り合い
源頼朝公旗揚げ行列は、平家に敗れて伊豆に流された源頼朝が1180年、源氏再興のため兵士を集め、三嶋大社で祈願して旗揚げ、鎌倉幕府を築いた故事にならって、1948年(昭和23年)から行われています。
1991年(平成3年)からは、俳優や芸能人が源頼朝公を演じて、多くの人々を魅了してきました。祭りの大人気イベントになっています。
8月17日 踊りの日
山車曳き回し、流鏑馬、農兵節パレード、みしまサンバパレード、農兵節、みしまサンバ総踊り、山車競り合い
農民節は、「富士の白雪のーえ」で始まる踊りで、みしまサンバパレードは、その農兵節をポップ調にアレンジした踊りです。すっかり三島市民の間に浸透しており、誰にも親しまれている踊りです。みしまサンバ総踊りには、誰でも参加できます。祭りのフィナーレは、山車の競り合いで飾られます。
三嶋大社
三嶋大社の創建時期は不明ですが、源頼朝が源氏再興を願ったように、鎌倉、室町時代は、武士の信仰の場となりました。
江戸時代、三島は宿場町として栄えたことから、三嶋大社には、旅の無事を祈る旅人や庶民がお詣りに訪れました。