かつては真言宗の寺院で、正式名称は圓光庵蓮台寺、俗称が大江庵でした。 1540(天文9)年に、最勝院十二世台翁宗銀によって曹洞宗に改宗、名も伊雄山大江院と改称しました。1912(明治45)年の日付が記された「伊豆八十八ヶ所納経帳」がこの寺院で発見されたことで、巡礼地の掘り起こしが始まり、霊場復活となりました。
草創は真言宗で圓光庵 蓮台寺、俗称を大江庵と号しましたが、天文九年(1540年)、宮上の最勝院十二世台翁宗銀和尚により曹洞宗に改宗し、伊雄山 大江院と号を改めました。情報の少ない寺院ですが、明治45年の日付が記された「伊豆八十八ヶ所納経帳」が当寺で発見され、「伊豆八十八ヶ所霊場」復興の契機となりました。
八幡野は「伊豆高原」の南端に位置し、北に大室山、南に城ヶ崎海岸をのぞむ立地です。
大室山はふるくから山そのものが御神体と崇められ、城ヶ崎海岸はおよそ4000年前、大室山の噴火で海へ流れ込んだ溶岩が冷え固まって形成されたという断崖絶壁です。
入口左手に伊豆八十八ヶ所の札所を示す寺号標。参道両側に六地蔵や石仏群が並び、その先に門柱。さらに進むと左手に山林を背負って本堂があります。
本堂はおそらく寄棟造銅板葺。向拝柱はなく禅刹らしい簡素なたたずまい。屋根端部の照りが効いて、端正な印象の建物です。向拝正面格子扉のうえに山号扁額を掲げています。
山号 | 伊雄山(いゆうさん) |
寺院名 | 大江院(だいこういん) |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 十一面観世音菩薩 |
真言 | おんまか きゃろにきゃ そわか |
住所 | 伊東市八幡野6-1 |