開創当時は久遠寺という名の真言宗の寺院でした。 東林院殿寂心入道という祐親の法名にちなみ、現在の寺院名に改称、1538年には曹洞宗に改宗しました。日本三大仇討ちのひとつ「曽我兄弟の仇討ち」で知られる伊東祐親の菩提寺です。
久安年間(1145-1150年)、真言宗寺院として開かれ久遠寺と号しました。天文七年(1538年)に長源寺三世圓芝春徳大和尚が曹洞宗に改宗しています。
工藤祐経に殺害された嫡男の河津三郎祐泰の菩提を弔うために祐親が出家した寺です。 伊東七福神の一柱、布袋尊が祀られています。
伊東市街の山寄りに鎮まる旧郷社・葛見神社のさらに奥側にあります。山門は切妻屋根桟瓦葺、三間一戸の八脚門で、「東林寺」の寺号板と「稲荷山」の扁額。
山内向かって左手に鐘楼、正面に入母屋造桟瓦葺唐破風向拝付きの本堂。唐破風で、鬼板に経の巻獅子口。刻まれた紋は伊東氏の紋としてしられる「庵に木瓜」紋です。兎の毛通しの拝み懸魚には立体感あふれる天女の彫刻。
山号 | 稲荷山(とうあさん) |
寺院名 | 東林寺(とうりんじ) |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 延命地蔵菩薩 |
真言 | おん かかかび さんまえい そわか |
住所 | 伊東市馬場町2-2-19 |