延暦年間(901~902年)に空海によって創建されました。 伊豆に流刑されていた源頼朝が挙兵後、鎌倉に入るまでの100日間、本尊の延命地蔵菩薩を祈願佛として詣でたと云われています。 後に、境内で自刃した甲斐武田の2人の家臣を弔うために、荒廃した堂宇を再興し、その際に真言宗から曹洞宗へと改宗しました。 1814(文化11年)8月に火災で寺宝や過去帳などが焼失しましたが、本尊の延命地蔵菩薩は無事でした。
天正(1573-1592年)の初期、武田の残党道乗、道吉の2名がこの地で開墾に当たりましたが、追手が迫り同寺境内にて自刃。両名菩提のため、天正三年(1575年)韮山町南條昌渓院六世麒庵東麟禅師を請し曹洞宗寺院として開山。
門前の川に架かる橋は「駒爪橋」といい、頼朝公が乗った馬の爪痕が残されたことに由来するそうです。入口手前に寺号標。寄棟屋根銅板葺の山門には山号扁額。相輪を備えた宝形造銅板葺の本堂で、向拝上に院号扁額を置いています。
山号 | 龍泰山(りゅうたいざん) |
寺院名 | 宗徳院(そうとくいん) |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 地蔵菩薩 |
真言 | おん かかかび さんまえい そわか |
住所 | 三島市松本414 |