271(応神2)年に伊豆山の浜辺に現れた不思議な光る鏡が、西の峰に消えました。その様子は日輪のように見えたことから「日が峰」転じて「日金山」となりました。 2年後の273年に松葉仙人がこの鏡を祀り、祠を建てたことが開山の起源といわれています。 現在本尊とされている延命地蔵菩薩は、源頼朝に依るものです。
応神天皇二年(271年)、伊豆山の浜辺(大磯町唐ヶ浜とも)に、光りを放つ不思議な円鏡が現れて波間を飛び交い、やがて西の峰に飛んでいきました。それはさながら日輪のようで、西の峰は火を吹き上たように見えたので「日が峰」と呼ばれ、いつしか「日金山」と呼ぶようになりました。
応神天皇四年(273年)、松葉仙人(勧請仙人)がこの不思議な鏡を崇め奉り、社殿を造立して祀ったのが開山と伝わります。仁徳天皇七十一年(383年)巨樹の空洞から蘭脱仙人(木生仙人)が出現され災害や疫病を鎮めて霊験をあらわし伊豆辺路(伊豆半島一周の修行路)を開かれました。敏達天皇四年(575年)、大地震とともに金地仙人が出現され、高麗伝来の国書を読み解かれたといいます。
伊豆地方の死者は日金山に登るため、彼岸の時期に日金山に行くと会いたい人の姿を目にすることができると言い伝えられています。 彼岸には多くの人々が先祖供養のために登山します。
本尊の銅造延命地蔵菩薩像は、伊豆山の別当坊だった般若院の盛算を願主として鋳造されたのだという。
山号 | 日金山(ひがねさん) |
寺院名 | 東光寺(とうこうじ) |
宗派 | 真言宗 |
本尊 | 延命地蔵菩薩 |
真言 | おん かかかび さんまえい そわか |
住所 | 熱海市伊豆山968 |