第53番札所 寶徳院

858(天安2)年、中国の長安にある青龍寺で学んだ僧が帰国する際、千体仏を積んだ船で遭難し、吉佐美の浜に打ち上げられました。 その千体仏を安置するために立てた庵が寺の始まりと伝えられています。 源頼朝が崇敬したという本尊の不動明王も、この千体仏の一体と云われています。

三島の第17番(泉福寺)以来の不動明王の札所です。こちらも比較的規模の大きな寺院で、草創は貞観年中(859-877年)と伝わります。治承四年(1180年)、源頼朝公が武衛七人を連れて当院に立ち寄ったとき、砂鉄で茶釜をつくり薬湯を点じて病人に飲ませたところ、たちどころに病が癒えたと伝わります。こういう奇瑞もあってか頼朝公の御本尊の不動明王への尊崇は篤く、後世も伊豆一円の人々の信仰を集めたと伝わります。

吉佐美の集落の山側にあり、本堂は入母屋造桟瓦葺妻入りで、向拝柱を置いています。向拝格子扉のうえに山号扁額。堂内は妻入り、不動尊の堂宇です。通称”ホトケ岩”には三十三観音、十六羅漢、金比羅堂などが安置され山内霊場(佛谷山)となっています。

参道入口
本堂
山号扁額
山内霊場(佛谷山)の参道
山号佛谷山(ぶっこくさん)
寺院名寶徳院(ほうとくいん)
宗派曹洞宗
本尊不動明王
真言のうまくさんまんだ ばざら だん
せんだま かろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
住所下田市吉佐美1667

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