第58番札所 正眼寺

1351(北朝暦観応5)年に真際によって開かれた臨済宗の寺院です。 至近の長津呂港は江戸時代に賑わい、近くにあった建長寺派の守源寺が栄えたのに対し、正眼寺が衰退していたのを獲麟が再興したと伝えられています。 1890(明治23)年に守源寺は災害により廃寺となり、正眼寺に併合されました。

正観應二年(1351年)真際によって開かれた臨済宗の寺院。正眼寺は一時衰退したものの、享保十八年(1733年)僧獲麟によって再興。海事を司り、一時は正眼寺を凌ぐ繁栄をみせたという石廊崎の守源寺は、明治23年(1890年)の災害によって廃寺となり正眼寺に併合されています。

長津山守眼寺は「長津呂村 臨済宗建長寺派 相州鎌倉建長寺末 本尊釋迦 今作守眼寺 開山蔵海和尚(應永十八年(1411年)取滅) 寺内有天神祠 明治廿三年廃寺トナリ 本尊ハ同村正眼寺ニ併ス」とあります。

長津呂港は良港で江戸時代に賑わい、享保年間(1716-1735年)には停泊する船は八十余隻に及び、戸数も七十五を数えたといいます。

石段を登り切ると正面に本堂、右手が庫裡です。本堂は入母屋造桟瓦葺の妻入り、向拝は水引虹梁両端に雲形の木鼻、頭貫上に斗栱、身舎側に海老虹梁、中備に本蟇股。正面妻部には整った経の巻獅子口を備えています。本堂天井は折上げ天井様になっていて、中央には龍の天井絵。

山内入口
山内
本堂天井は折上げ天井様
向拝
山号稲荷山(いなりさん)
寺院名正眼寺(しょうげんじ)
宗派臨済宗(建長寺派)
本尊観世音菩薩
真言おん あろりきゃ そわか
住所賀茂郡南伊豆町石廊崎18

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